9月の曲

さて、今晩のアップルのイベント、何が登場するのかな(2008年分はこちら)。


MOONGLOW ムーングロウ
HOW HIGH THE MOON ハウ・ハイ・ザ・ムーン
LEFT ALONE レフト・アローン
SEPTEMBER SONG セプテンバー・ソング


9月だから「月」という、安直な選曲。2010年の中秋の名月は9月22日。まだ先ですね。月が天空を巡るコースは太陽と同じなので、夏至が一番高く、冬至は低い。そのちょうど真ん中をたどるのが「中秋の名月」というわけです。団子を供えたり、ススキを飾ったりするところを見ると、そこには稲穂のメタファーが隠れていて、豊作を祈願する風習なのでしょう。ということは、太陽の光の力よりは、月の力のほうに古代人は「生命を育てるもの」を見てたと。月の光を浴びて、田の稲穂が淡く輝き出す。その頃までに涼しくなっていると良いんだけど。



エラ・フィッツジェラルドに捧ぐ
エラ・フィッツジェラルドに捧ぐパティ・オースティン

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というわけで、一番高いのは夏至の月だから「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」を9月に入れるのは間違いかも知れない。でも良いんです。この月は「見えない月」だから。
R&Bの女王パティ・オースティンがエラさんに捧げたアルバム。2002年52歳のときの作品です。なにしろエラさんは、同じアポロ・シアター出身の大先輩。ジャンルは違っても、いつも意識していたのでしょう。そのエラさんが1996年に他界。天上にいる大先輩に対し「あなたはそこにいるんですか」と問いかけるのがこの歌。見えないんです。手も届かない。でもきっと、自分たちを見守ってくれている。アレンジはエラさんのバージョンを意識してますが、全体に抑えめで「鎮魂歌」として響いてきます。
 http://pattiaustin.com/


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