BORN TO BE BLUE

お休みと思ったら雨が降って。


BORN TO BE BLUE
1946(Robert Wells / Mel Torme) Belinda Underwood


Some folks were meant to live in clover
But they are such a chosen few


クローバーに囲まれ暮らした人がいるらしいけど
そんなのはきっと選ばれた一部の人たちだろうな
緑色したクローバーなんて今まで見たことがない
なんせ、ブルーになるために生まれてきたのでね


頭の上に黄色いお月さまがぽっかりと顔を出すと
「ほら、月の光を見てごらん」と人は言うけれど
お月さまは金色に輝き、眩しすぎて見えやしない
なんせ、ブルーになるために生まれてきたのでね


君と出会ったとき、この世界は明るく輝いていた
そして君が去って、その幕が閉じちゃったわけさ
笑い飛ばしてみたいけど何も面白いことなど無い
今や僕の世界は色褪せたクレヨン画のようなもの


でも考えてみたら、他の人よりも幸せなのかもね
少なくとも君を好きになる機会があったのだから
神さまが僕をお造りになったのは孤独にするため
なんせ、ブルーになるために生まれてきたのでね


不幸だ。しかしそいつは生まれながらの運命。クローバーに囲まれてないのもお月さまが直視できないのも、僕のせいじゃない。君が去ったのも、僕のせいじゃない。全部神様の決めたこと。どうしようもないじゃないか。あ、一つだけ出来ることがあった。それはこの孤独を生き、歌にすること。
1946年メル・トーメとロバート・ウェルズのコンビが19歳で作曲したバラード。「ザ・クリスマス・ソング」と一緒に作ったらしい。この歌詞の面白さは、これだけ落ち込んでいながら、世界が「灰色」にならないこと。「色彩」に包まれている。グリーンに黄色にゴールド、そしてブルー。しかし何色のクローバーなら見たことがあるんだろ?

べたな動画しか見つかりませんでした。わずか28年の人生を生き急いでしまったビヴァリー・ケニー。この曲はこの人の孤独に合ってるかも。


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茶色? クリフォード・ブラウンのトランペットが冴える1954年。こんな有名なアルバムに入ってました。ヘレン・メリルの渋い低音が空気に溶ける。そして、何かを解き明かそうと苦闘するトランペット。


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starデータです

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緑色? ブルーノートにデビューし立て続けにアルバムを出したグラント・グリーン1961年。やたらアンニュイなアイク・ケベックのサックスの後、さらりと洗練されたグリーンのギターがソロを取ります。一線画してるよなあ。と油断すると、またアンニュイなケベックのソロが来る。


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クリーム色? ロックバンド「クリーム」のベーシスト、ジャック・ブルース。1968年にクリームが解散してからぶらぶらしてた彼ですが、1970年昔のバンド仲間ジョン・マクラフリンと組んでジャズ・アルバム。ディック・スミスのサックスが良いわ。音に深度がある。ブルースもダブルベースを奏で、ごつごつした「ジャズ・ロック」を発してます。
http://www.jackbruce.com/


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これは何色? って、色尽くしもムリがあるなあ。ゲーリー・バートン、1996年アルバム。ベテランたちの集まりで、ジョン・スコフィールドやフレッド・ハーシュもリラックス・ムード。その中でバートンのヴィブラフォンが透き徹っている。それにしても「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」って言いながら、誰も全然「孤独」じゃないじゃん。