iPod touchでフリック入力を使いこなす
思考の速度でメモを書くために。
・フリック ファン Free
フリック入力練習アプリ。iPhoneやiPod touchは画面が小さいため、通常のQWERTYキーボードは打ちにくい。横向きにすれば良いんだけどね。でも、ランドスケープ・モードに対応してないアプリもある。そんなとき日本語入力をしやすくするキーボード。それが「フリック入力キーボード」。一見、携帯電話のテンキーなのですが、そのパワーには計り知れないものがあります。
さて、このキーボード。「テンキー」の名の通り携帯電話と同じで、「あ」を二度タップすれば「い」、三度タップすれば「う」になる方法ですが、「あ」に指を置いたままにすると四方に他の文字が配置されます。左にずらせば「い」、上にずらせば「う」。五十音の各行が5文字ずつだという日本語の性質を利用して、文字曼荼羅を作っている。これ考えた人は凄いな。
今まで日本語キーボードの設計は、英字に比べ文字数が多いため、JISにしても親指シフトにしても、コンパクトにまとめ切れなかった。それがソフトウェア・キーボードという、ある意味、物理的フィードバックが起こらない不利なインターフェースで、それを逆手に取って理想的な入力デバイスを構築してるんです。長押ししなくても「触れて弾く」でOK。ずらす方向を間違えても、指を離さなければそのまま正しい方向に修正するだけ。コンパクトでありながら、少ないステップ数で入力できる。感動します。
こうなれば、あとは人間側の性能をバージョンアップするだけ。手頃なタイピング練習アプリとして、この「フリック・ファン」でただいま精進中。
・他のキーボードが出てるときは、[space]左横の地球マークをタップ。
・もしテンキーにならないときは「設定>一般>キーボード>各国のキーボード>新しいキーボードを追加」から、下のほうにある「日本語 テンキー」を選択。
・フリックファンを起動し、「単語で練習」を選択。
・表示される単語の読みを次々入力し、制限時間内での文字数が得点になります。
・これでハイスコアを更新したり、「毎日テスト」をバロメーターに体調管理したり(?)。ははは、私の速度に付いてこれるかな?
まあ、こんなものです。二日ほど特訓しましたけど。最速だと何になるんだろう?
使い始めて知ったのですが、左上にある「→」マーク。何のためにあるか、分かります? どうやら「ささ」のように「あ段」の音が続くとき、そのまま打つと「あ」の二度押しになって「い」が表示されてしまう。それを回避するのに「→」を打ち、文字を先送りするために使います。うーん、個人的には「カーソル・キー」が出てくるボタンだったら良かったんだけど。
調べてみると、フリック入力の歴史は、1998年に作られたNewton用フリーソフト「Hanabi」だそうです。アップルは歴史から学びながら、未来を切り開いてるよなあ。
http://www.clubnewton.com/newton/Hanabi.html
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