DraftPadアシスト活用術(DarkRoom篇)

いろいろアシストを作っていますが、常用しているのは10個ほど。そのうちメインのを紹介しようと思います。バージョンアップの繰り返しで情報も拡散してしまっているし。どれも自信作で、iPhone/iPadを執筆ツールに変える「アシスト」になります。
最初はDarkRoomから。


DraftPad 1.6.2
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: 無料 (Manabu Ueno)

DraftPadは基本を押さえてあるエディタなので、Appleから用意された以上の編集機能はありません。これは、将来的な大幅なインターフェースの変更があっても、誤動作を起こすリスクが少ないというメリットを生みます。反面、カーソル移動や範囲選択が使いづらい。これはAppleで対処すべきことなので仕方ないですが、そのことでDraftPadが過小評価されるのは不当なので、アシストで補完してみました。それがDarkRoomです。

draftpad://self/web?source=<meta name=viewport content=initial-scale=1,maximum-scale=1><title>DarkRoom</title><script>function main(x){var p;mode=1;s=%22<body style=margin:0;background:%22+x.bgcolor+%22;><textarea id=wine rows=999 style=\"border:0;width:100%25;background:%22+x.bgcolor+%22;color:%22+x.color+%22;font-size:%22+x.fontsize+%22;font-family:%22+x.font+%22;\" tabindex=2 onkeydown=dispTitle()>%22+x.whole.replace(/%26/g,%22%26amp;%22).replace(/>/g,%22%26gt;%22)+%22</textarea><input style=border:0;width:70;background:%22+x.bgcolor+%22; onFocus=document.execCommand(\"undo\") placeholder=取り消す tabindex=1><input style=border:0;width:70;background:%22+x.bgcolor+%22; onFocus=document.execCommand(\"redo\") placeholder=やり直す tabindex=3></body>%22;document.write(s);wine.selectionStart=x.loc;wine.selectionEnd=Number(x.loc)+Number(x.len);wine.focus();document.ontouchstart=touchStart;document.ontouchmove=touchMove;document.ongesturechange=function(){mode=0}}function touchMove(e){t=e.touches[0].pageX;if(t-p>4){wine.setSelectionRange(wine.selectionStart+mode,wine.selectionEnd+1);p=t;dispTitle();}if(p-t>4){wine.setSelectionRange(wine.selectionStart-mode,wine.selectionEnd-1);p=t;dispTitle();}}function touchStart(e){p=e.touches[0].pageX;mode=(wine.selectionStart==wine.selectionEnd);dispTitle();}function dispTitle(){s=wine.selectionStart;s=(mode)? s:s+%22 + %22+(wine.selectionEnd-s);draftpad.title(s+%22 / %22+wine.value.length)}location=%22draftpad:///webdelegate?load=main%26unload=draftpad.replace(wine.value,wine.selectionStart,wine.selectionEnd-wine.selectionStart)%22</script>&whole=<@@>&loc=<#LOC>&len=<#LEN>&font=Hiragino Kaku Gothic ProN&color=lime&bgcolor=black&fontsize=22

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DarkRoomの特徴は3つあります。一つめがスライド・カーソル方式。他のエディタ・アプリを見ると、カーソル移動の実現方法はスワイプ式か拡張キー式になっています。一動作で一文字分移動する。発想がパソコンの呪縛に囚われていると思います。iPhone/iPadはパソコンではない。物理的キーボードを持たないことは短所ではなく、利点と捉えるべきだと考えました。画面をスライドすると、それに応じてカーソルが移動します。ずっと使ってきて、この方法がタッチパネルに最適な操作法だと今は確信しています。



二つめが範囲選択。二本指で右方向にスライドすると範囲選択を行います。左方向へのスライドは範囲の始点設定をします。iOS標準の指定方法だと、思った場所を捕まえるのが難しい。カーソルがあるのだから、カーソルを始点のメルクマールにすれば良いのです。
範囲を選んだつもりが、Cut/Copyのメニューが出ない場合があります。実は、指を離しても選択モードは継続し、指一本で範囲の伸長ができます。これとバッティングしているらしい。指を少し下にズラすか、終点の青点をタップすればメニューが出てくると思います。



最後にUndoとRedoiPadでは気にならなかったのですが、iPhoneで文章を編集すると、入力の取り消しが煩わしく思えます。シェイクは面白いけれど、オモチャ機能でしかない。執筆ツールになるためには「大人の冷静さ」が必要です。それで、キーボードの左肩にある「Previous/Next」ボタンを流用しました。「Previous」で一つ前の状態に戻せる。書き間違えを恐れず文章を打ち続けることが容易になります。



DarkRoomは、背景が黒いから「ダーク」なのではありません。「暗室」という意味で「下絵(draft)ができるよりも前」のニュアンスで命名しています。背景色はアシストの末尾で変更できます。colorが文字色、bgcolorが背景色、fontsizeがフォントサイズ。さらに画像も指定できます。url(ネット上のURLアドレス)の書式で書いてください。

&bgcolor=url(http://foo.com/bar.jpg)


また、フォントの種類も選べます。Hiragino Mincho ProN、Hiragino Kaku Gothic ProN、Heiti SC。iOSはなぜか、ポートレートランドスケープで、フォントの太さが異なります。ポートレートだと細くて見づらい。そんな場合は、font指定のあとに「;font-weight:bold」も付け足してください。ボールド体になり、自己主張がきつめになります。

&font=Hiragino Mincho ProN;font-weight:bold


デフォルトのフォントサイズはiPadに合わせ「22」にしてあります。iPhoneでは、アシスト末尾の fontsize を「16」に変えてお使いください。

  • DraftPad用の自作アシスト集