「方言チャート」で自分の出身地を確かめてみよう

日本は多言語国家である。


出身地鑑定!! 方言チャート
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「はい/いいえ」で答えていくと自分の出身地がわかる方言テスト。どれくらい正確なのか分からないけど、一度自分で試してみよう。



左端の「Start!」をタップして開始。いきなり???「おらん」が共通語じゃなかったら「誰もオランダ」ってギャグが使えないじゃないか。



へ? 「押しピン」でなかったら何て呼ぶわけ?



部分的に「方言」ではなく行政用語が入ります。しかも学校関連が多い。つまり、都道府県で分断しているのは「言語」ではなく、教育行政ということですね。



兵庫はタコですか? 明石焼のことですか?!


共通語な方言 バックナンバー
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東京女子大学の篠崎先生。確かに、自分が使っている言葉が方言かどうかなんて気づいてないなあ。意外と勘違いしている「方言」を面白おかしくコラムにしています。


文章読本さん江 (ちくま文庫)
作者: 斎藤 美奈子
価格: ¥924



現在の「日本語」は明治に作られた人造言語。江戸時代は藩の外に出ることが難しかったため、言語の交流が少なく藩単位での「方言」が発達していた。その頃は「おらが国」というと、自分の育った「地方」を指していた。
危機感を持った明治政府は急遽「共通語」の制定を決める。初めは倒幕に活躍した薩長土肥の方言が基本形とされ、ゴワス体が採用されかけたのでゴワスけれど、西郷どんが中央から駆逐され形勢逆転。教科書には公家言葉の「デス・マス調」が使われ、奈良・京都の歴史が「日本の歴史」として教えられ、学校を通して「単一言語民族」の幻想が形成されていく。
そういう意味で、現在の「方言」が「都道府県」という行政区と重なるとしたら、面白いですね。「言語」が自然の産物ではなく、政治的なものだという証だから。テレビや新聞というメディアでも「方言」までは覆せない。ネットだとどうだろう?