WordLightのIME拡張をカスタマイズして自分だけのキーボードを作ろう

キーボードは人とキカイの界面である。


ワードライト - 日本語・類語キーボード 1.2
分類: ユーティリティ
価格: \600 (kimihiro kubota)

あら、もう600円に戻ってしまったか。そんなわけで、運良く値下げ中にゲットして研究中です。日本語入力キーボード。執筆ツールとして見たとき、iOSの不満はただ一点。漢字変換のしにくさです。ローマ字入力が主体の人間にとって、iPadの使いにくさは「筆が合わない」に尽きる。カスタマイズできる要素が少ない。ユーザ辞書くらいでしょうか。
そこでサードパーティの日本語キーボードに期待が集まる。とはいえ、ATOKではない。辞書の大きさではないです。リズムです。WordLightに期待するのは、テンポよく入力できること。それには、自分の望むキー配列を組み込めることが要件になります。
  • iOSの日本語入力がイマイチなら類語キーボードを使ってみよう WordLight


  • まず白いバーをカスタマイズしました。「123」となっていたのは「1」だけにする。「ABC」も「a」で。ギリシア文字も登録してみました。なんかカッコいいから。フォルダも、文字で説明するよりは絵文字を使って道具感を醸しだしてみた。これで見やすくなった。



    記号類も並べ替えました。句読点を初めに持ってくる。クエスチョンマークは全角文字に。括弧類も種類を増やしました。ハッシュタグも追加した。これでテンポが良くなります。ここあたりの記号は推敲中に使う。それが上段から選択することで入力できます。



    実はWordLightの現バージョンには不具合があり、IMEへの登録「+」が落ちてしまいます。それでギリシア文字リストを作るとき、別の方法を使いました。別の辞書フォルダであらかじめリストを作り、保存フォルダを「IME」とすることで問題を回避できます。


    もず - 日本語・顔文字キーボード 1.9.3749
    分類: ユーティリティ,仕事効率化
    価格: 無料 (Toshiki Nakanishi)

    変換エンジンの「Mozc」はGoogle日本語入力に使われているもので、GoogleがなかなかiOS用にIMEを出さないから、個人で開発してくださっている方が何人かいます。WordLightもそうだし、この「もず」もそう。Mozcはピッタリとくる変換をしてくれる。無料で公開してくれているので、Mozcを体験するなら「もず」をどうぞ。動きが軽いです。


    「界面」は「インターフェイス」の訳語。センスのいい先人の造語だと思います。異界の入り口。人間の住む世界から、量も質も異なるキカイの世界へとダイブする。キーボードにはそんな神秘の力が宿っています。二つの世界のどちらにも接しながら、いずれにも属さない。厚みを持たず互いを繋いでいる。思考が電子化される通路としての「顔」に完成形はない。