iOS9にmp3や動画を転送するときiCloudDriveとメモでうまくいく

iTunesを使わなくなった。iPhoneを繋いでファイルを送る操作が、どんどん奥深いところに隠れてしまい、単純なドラッグ&ドロップでは賄えない。開発者たちは音楽を聴かないのだろうか。それともAppleMusicに加入させるのがiTunesの目的なのか。


純正クラウド・ファイラー

iOS9を入れたら、まずiCloud Driveのアプリ版を導入しよう
これがiOSの「ファインダー」になりそう。設定アプリを開き「iCloud > iCloud Drive」に入ります。「ホーム画面に表示」をオンにします。すると、デスクトップに iCloud Drive...

なぜかその存在を隠されている iCloudDriveアプリ。でもこれをインストールすると、少しだけ未知の世界が開かれます。初めはiOS8のころのイメージで、テキストファイルしか扱えないと思っていたのですが、甘かったですね。Dropboxをイミテートしています。真似ながら、新しい意味を付加している。iTunesに代わる可能性を種として持っている。


OSX上でファイルを管理

iCloudDriveはパソコンの中にあります。ファインダーの左リストに「iCloudDrive」が用意されている。この中にファイルをコピーすると、iCloud上にも同じファイルが保存される仕組み。ファイルを移動すると、iCloudからも取り除かれる。直感的に管理できます。


iPhone/iPadで閲覧

iCloudDriveアプリを開き、音楽や動画のファイルをタップすると再生します。ストリーミングではなく、ダウンロードしての再生ですね。ちょっと待たされます。その代わりオフラインでも視聴できるので「ミュージック」や「ビデオ」の純正アプリが不要になる。


万能プレーヤな純正メモ

そのままだとiCloudを逼迫するので、共有ボタンから他のアプリに転送します。通常はVLCやDocumentsが無難ですが、意外なことにメモ・アプリにも保存できる。新しいメモが作られ動画が貼り付く。動画本体は添付ファイルとして追加されます。しかも「添付ファイル」を開くと、そこから別のアプリに転送することも出来る。メモが保管庫になります。


まとめ

純正メモを触っていると、どこか懐かしい。何かに似ていると思って記憶を遡ったら、これは昔東大が開発していた「BTRON」じゃないか。実身/仮身モデルと呼ばれ、「一枚の紙」に画像や別の紙へのリンクを貼り付けていく。インターネット以前にハイパーリンクをOSとして実現しようとしていた。それと同じように、純正メモの「添付ファイル」にあるのが実身で、メモ上にある動画やプレーヤが仮身。似た匂いがします。もしスクリプトで動かせる小さなアプリケーションも埋め込めたなら、純正メモが化ける可能性を持っている。少なくてもネットへのリンクは、メモ内にSafariViewerを内蔵するだろうし。