Fleksyの日本語対応でiPhone/iPadの漢字入力が自然になる

凄いのが来た。


新しい日本語入力システム

Fleksy + GIF Keyboard 7.7.0
分類: ユーティリティ,仕事効率化
価格: 無料 (Fleksy, Inc.)


Fleksyは新しい時代の「ペン」である。昨年までは欧米圏の言語にしか対応していなかったのですが、今年になってKDDIと技術提携し、漢字変換が可能になりました。印象的にはiOSで句読点変換が使えるようになった感じ。さらに打ち間違えがあっても自動修正する機能がついています。だからもっと自然。OSXのライブ変換に一歩近づいています。


まず辞書をダウンロード

アプリ内のMoreからLanguagesを選び、日本語辞書をダウンロードします。9MBほどあります。少しお待ちください。ダウンロード後、QWERTYをタップするとフリック入力に切り替えることが出来ます。準備としてはこれで十分。URLスキームは「fleksy:」。
Double Space for Punctuation をオフにすると半角スペースが使えます。


スワイプで変換

句読点を打てば自動変換します。文の途中でも、キーボードを右スワイプすると漢字変換。左スワイプで変換取り消し。次候補に切り替えるのは下スワイプ、前候補なら上スワイプ。スワイプが操作の中心になります。句読点に関しては確定後でも下スワイプで再変換できるので、タイピングは「。」で済ませてもいいかも。句読点の上スワイプが全角空白の入力。
予測変換領域が上一段を陣取っていますが、下スワイプで消すことが出来ます。個人的には出ないほうが良いですね。文節の切り直しもスペースバー横のカーソルキーで行うことが出来ます。誤変換自体そんなに生じないので、必要となる場面は少ないけど。
スペースバーを右スワイプすると英語モードに切り替わります。二本指で下スワイプするとスペースバーが消え、シンプルなキーボードになります。これも面白い。ただ改行が打てなくなるので難しいところ。あるいは何かギミックでカバーできるのかな。
追記: 20:00 削除キーの上スワイプが改行でした。qに句読点を割り当ててほしい。


スライドカーソル

3DTouchの使えないiPhoneでも、スペースバーを長押しするとカーソル移動モードになります。これがスライドカーソルなので、Textwellと同じ感じ。使いやすいです。スライドした分だけカーソルが動く。右端か左端でプレスしたままだと連続移動になります。ただ、範囲選択には対応していない。選択してからカーソル移動だと選択解除になります。
削除キーの左スワイプは分節ごと一気に削除するようです。打った文章が、直前の句読点までキャンセルされる感じ。漢字変換中に削除キーを使うと、変換のキャンセルになります。ひらがなに戻したいときも削除キー。ESCキーの代用という印象。


まとめ

Fleksyは日本語が打ちやすい。句読点で変換するからリズムが乱されない。パソコンと違い、あまり多くのキーを詰め込めないのがソフトウェアキーボードの弱点だとすると、その足りない分をスワイプ操作で補っている印象です。土台が完成している。
ただ日本語化の甘さとすると、カッコが打てないんですよね。記号が半角のままだから「」が出せない。でも、すぐに対応してくるでしょう。キーを長押しすると裏のキーボードが浮かび上がるギミックも、その時威力を発揮する。これはスタンダードになるかも。