DraftPadに裏紙を作るWorkflowレシピ Beside

春かと思えば夏になり、夏かと思えば春に戻る。


Beside

DraftPad 2.0
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: 無料 (Manabu Ueno)

Textwellで常用しているアクション。DraftPad用も考えてみました。書いている文章を一時保留にして別の文章を書き出すときに使います。それくらい「書く」には落ち着きがない。「書く」とは「あがく」であり、冷静なときには起こらないことです。

冷静なときは丸を描くだけで事足りる。冷静になれないから、心の揺れを言葉に落とす。これを捉えるのに「一枚」では足りません。心には二面あるのだから。


使い方

DraftPadの共有シートからBesideレシピを呼び出すと「B面」が現れます。そこに何か書いて、またBesideレシピを呼び出すと「A面」に戻ります。最初の文章の続きが書ける。「一枚の紙」でありながら二つの側面を持つ。それがBesideの効能です。


キャッシュクリア

裏の文章はリマインダーに書き込まれます。「draftpad.beside」という名のタスクがそれで、これを読み出し文章を入れ替えます。リマインダーをキャッシュにするわけ。

なので、キャッシュクリアが必要になります。DraftPadを「Clear All」で白紙にし、それからBesideを起動してください。リマインダー内のキャッシュをすべて削除します。

本来のリマインダーと混ざってしまう場合は、リマインダーの中に「Cache」という名のリストを作り、Workflowの「Add New Reminder」の List を Cache に切り替えてください。これでキャッシュを目にせずリマインダーも併用できると思います。


まとめ

人工知能の理論を読んでいると、ときおり「こころ」を複数形で捉えている人たちがいます。そういうの、ほっこりしますね。「主体」のような強い存在を想定していない。

中心があって全体的に統合されたシステムを組めば、それは将棋やチェスに強い「知能」が作れるかもしれません。でも「こころ」には似てないでしょう。「こころ」には中心がない。定型もない。いつも迷いだらけ。雑多なものが無秩序に並列しているように感じます。

同じ場面でも、ふと別の手が思い浮かぶ。「なんとなく」という理由で。そこを書き取るのに「一枚の紙」では間に合わない。かといって、増殖していくEvernote型も違う感じがします。並立しつつ継承する。アウトライナーが受け皿になるのはそれでかな。