I GOT IT BAD

iPad発売が１ヶ月伸びたなんて・・・。

I GOT IT BAD
1941(Paul Francis Webster / Duke Ellington) Jack Jezzro

Never treats me sweet and gentle the way he should
I got It bad and that ain't good

やさしくしないで、それをしていいのは彼だけ
そうね、夢中になってた私が良くなかったのね

心は痛みを感じる、木で作られてはいないから
そうね、夢中になってた私が良くなかったのね

週末もやがて過ぎゆき、また月曜日が巡り来る
ただ泣くだけなんて、これで終わりにしないと

結局、彼は私ほどには愛してなかったってこと
ほんと、夢中になってた私が良くなかったのね

got it bad は「のぼせあがる」というスラング。なんかこのお嬢さん、独りツッコミをしてるんですよね。「心は傷つきやすいもの。だって丸太造りじゃないもん」と冷めた目で自分にコメントを入れてます。ついウケを狙ってしまう体質でしょうか。これでは横で慰める友人の立場がないというもの。月曜日からも心配です。
1941年レヴュー『ジャンプ・フォー・ジョイ』でアイヴィー・アンダーソンが歌った。「bad になったから good ではない」という言葉遊びの曲。このレヴューはロサンジェルスのマヤン劇場の出し物で、音楽をデューク・エリントンが手掛けている。翌月この曲をベニー・グッドマン楽団がカバーし、当時新人だったペギー・リーが歌ったところ大ヒットとなった。

歌付きだとこんな感じ。サラ・ガザレクで。

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エリントン自身の演奏だとこのブルーノート盤。なにしろサッチモ参加。1961年ニューヨークでたった一度の邂逅です。いきなりエリントンの曲を替え歌して始まり、お二方、機嫌がいいです。終盤の「アイ・ガット・イット・バッド」でサッチモの吹くコルネットもセッションの終わりを哀しんでいて、全体の構成もまた素敵。

With Strings / Jump for Joy
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探すといろいろある「アイ・ガット・イット・バッド」ですが、なんかこの幸せそうな顔がいいですね。キャノンボール・アダレイ。ニューヨークに出てきてサラ・ヴォーンやダイナ・ワシントンのバックを務めていた彼が30歳になった1958年。マイルスから声が掛かり『マイルストーン』や『ポーギーとベス』に参加しました。その頃出した自分のリーダー作が『ジャンプ・フォー・ジョイ』。エリントンの曲を集めたアルバムですけど、嬉しかったんでしょうね。「喜んで飛んじゃう」という自分の気持ちがストレートに出ています。待てば海路の日和あり、ってことで。

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ピアニストなら必ず通る曲みたいで、バド・パウエルもセロニアス・モンクもビル・エヴァンスもオスカー・ピーターソンも演奏している。それだけエリントンが尊敬されてるってことかな。リズ・ストーリーは1980年代ウィンダムヒル・グループとして名を馳せた女性ピアニスト。「癒し系」とも言われたニューエイジ・ムーヴメントだけど、このピアノ・ソロは音が粒立ってます。焦らない、焦らない。
　公式サイト： http://www.lizstory.com/

The Melody at Night, With You
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もちろん、この人も癒し系？！
　公式サイト： http://www.vervemusicgroup.com/artist/default.aspx?aid=2686