HYMN TO FREEDOM

今回の選挙は「エネルギー対策」をどう考えるかかな。


HYMN TO FREEDOM
1962(Harriette Hamilton / Oscar Peterson) Jim Martinez


When every heart joins every heart
And together yearns for liberty


みんなの心がみんなの心と繋がって
くびきから解かれることを望むなら
そのとき僕たちは自由になれるんだ


みんなの手がみんなの手と繋がって
運命を自分たちで形にしていくなら
そのとき僕たちは自由になれるんだ


どんな時でも、どんな日であっても
自分の尊厳を失わず生きていくなら
そのときはすぐにでもやってくるさ


みんなの歌が僕たちの歌で繋がって
声を合わせ一緒に歌ってくれるなら
そのとき僕たちは自由になれるんだ


moulds our destiny。「運命を形にしていく」と訳しましたが、これ、難しいですね。「運命に流されない」や「運命を変えていく」ではなくて、「運命そのものには人を自由にする力がある」と信じている。神を「善なるもの」とする文化だからかな。もし社会に差別があり格差があるなら、それは運命のせいではなく、人間たちのせい。当り前だけどね。「形にしていこう」と決意すれば、そのとき既に、ひとは自由になっている。何物にも束縛されない存在になっている。
邦題『自由への讃歌』。1962年オスカー・ピーターソンが発表した曲。黒人たちの人権を訴える公民権運動の最中、その応援歌として作られた。ヴァーヴ・レコード社長ノーマン・グランツもこれを気に入り、編曲家マルコム・ドッズに歌詞を依頼したところ、黒人霊歌を手掛けてきたヘリエット・ハミルトンが紹介され、彼女が作詞。ジャズよりはコーラス曲としてよく歌われている。


Night Train
Night TrainOscar Peterson

Polygram Records 1997-05-20
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初登場は『ナイト・トレイン』。1962年オスカー・ピーターソンの定番アルバム。LPでは「自由への讃歌」がアルバムの締めに使われています。選曲からすると「夜汽車に乗って、帰る場所を探しさ迷う旅」のイメージかな。帰るべき「自由」は自分の中にある。でも、CD化を繰り返してるうちにボーナス・トラックが増え続け、コンセプトが分かんなくなっちゃってますねえ。


Maple Groove: Songs From Great Canadian Songbook
Maple Groove: Songs From Great Canadian SongbookRanee Lee

Justin Time Records 2004-02-17
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こう歌われると敬虔な気持ちになる。カナダを代表するレイニー・リーの2004年アルバム。カナダにちなむスタンダードを集めていて、モントリオール出身としてオスカー・ピーターソンも取り上げてます。「自由への讃歌」はアカペラで、じっくり歌詞を噛みしめる。この曲が黒人霊歌の血筋にあることを改めて気づかされます。
http://www.myspace.com/raneeleemusic


Beat Niq Sessions Volume 2: Constructive Interfere
Beat Niq Sessions Volume 2: Constructive InterfereGerry Hebert Quartet

2008-03-04
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カルガリー大学のジャズの先生ジェリー・ヘバート。最近になってプロ活動も始めました。2008年「ビート・ニック・セッション」第2弾。「ビートニク」は、1960年代の反抗的な若者を指す言葉。その頃流行った曲をジャズにアレンジ。ビートルズの「ノルウェイの森」をソプラノ・サックスで吹いてるのも面白いけど、締めで使われる「自由への讃歌」。このピアノ曲をアルト・サックスでこなしている。趣きが出ますね。
http://www.myspace.com/gerryhebertquartet



Summer Night in Munich
Summer Night in MunichOscar Peterson

Telarc 1999-02-23
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で、いろいろ探したけれど、オススメはやはり「オスカー・ピーターソン」。ずっと弾き続け、どんどん深みが増していく。1998年ミュンヘン・ライブ。脳溢血で左手が麻痺し、一時は引退を考えたピーターソンが、死力を振り絞って復活してくる。この演奏は「私の生きる場所はここしかない」という決意が滲んでます。迫力あります。「運命を形にしていく」とはこういうことだろうな。


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そういえば、最近なんでコレを見掛けなくなったんだろ?