初心から始めるScrivener for iOS(文字入力編)

Scrivenerを数日触って「ブログでシリーズものを書くとき管理しやすい」と思いました。1つのフォルダに置いておける。書くときは一回分に集中。でも、他の記事を思いつけば、そちらも並行して進めることができる。前にどう書いたか、確認もしやすい。まさに「プロジェクト」をまとめる最適な執筆環境です。
そんなわけで、1回目のテーマは「文字入力」。いつもならTextwellで書くところをScrivenerで下書きしてみました。使いやすいかどうか。入力のための工夫がどこに隠れているか。そんなことを考えながら書いてみました。


新規作成

右上の+ボタンをタップするとタイトルの入力を求められますが、これ、入れなくても良い。ただエンターするだけで新規シートが開き、テキストの一行目がタイトル代わりになります。もちろん、小説を書くなら「序章 ー ロゴスなき天地開闢の調べ ー」とかタイトルを付けると気分が乗るでしょう。気分が乗ることはとても大事です。


タイプライターモードが絶品!

iPad限定ですが「タイプライターモード」があります。左上のTマーク。チェックすると、入力位置が画面中央に固定されます。文字を打ち込んでいくと、カーソルは中央のままで、テキストがスクロールする。視線の移動が少なくて済みます。


フリーカーソルが使える

これまたiPad限定ですが、二本指で画面上をスライドするとカーソルを自由に動かせます。拡張キーを使う必要もありません。おかげで、ふだんはキーボード右肩のボタンをタップし、拡張キーを隠した状態にしています。ダブルタップで選択モードにし、二本指スライドすると範囲の伸縮にもなる。iPad自体の機能ですが、これがScrivenerに合う。
さらに、ピンチインでフォントサイズの変更もできます。直感的に見やすい大きさを探せる。左右の余白もそれに合わせて増えたり減ったりします。


長くなったらスプリット

ポップアップメニューに「Split」という項目があります。1つのシートを2つに分割する。文章が長くなってきたら、その途中を別立ての記事にすることが出来ます。書いた分を無駄にしない。それでいて、今書いていることに集中できる。タイトルバーの文字数を見ながら、1500文字くらいで一回の記事になるように調整する。
もし分割しすぎても、サイドバーのEditでシートの連結ができるので安心です。Mergeというボタンが下段メニューに出るので、シートを複数選択し連結。


行頭がインデントされる

行頭に段差がある。これも地味に便利ですね。段落の単位が視覚的に確認できます。ブログの記事は段落単位でブロックを形成しているので、それを意識できる。プレイン・テキストに出力すれば段差は解消されます。行頭のインデントはありがたい。


正規表現置換

右上の虫眼鏡ボタンで検索モード。これがただの検索ではない。正規表現の使える、こだわりの一品です。歯車ボタンで「Regular Expression」にチェックを入れる。検索だけでなく、全文置換にも対応しています。これでこそエディタ。


まとめ

Scrivener 1.0.1
分類: 仕事効率化,ブック
価格: \2,400 (Literature & Latte)

ワープロなのでフォントを変えたり色を変えたりもできるのですが、要らないですね。今回Markdownで打ち込んでいます。原稿ができたらTextwellに回し、画像の挿入をしブログにアップロードする。なので、Markdownのままで自動変換されないScrivenerのほうが便利です。使い回ししやすい。