IT’S A SIN TO TELL A LIE

明日はエイプリルフール。騙されないようにご用心。


IT'S A SIN TO TELL A LIE
1936(Billy Mayhew) Cincinnati Dancing Pigs


Be sure it's true when you say "I love you"
It's a sin to tell a lie


愛を語るときは本当であるように気をつけて
もしそれが嘘だったらあなたの罪になるから
今まで何百万という心が苦しめられてきたの
ただ「愛してる」と言葉にしただけのことで


愛してる、そう、私はあなたを愛しています
その私の心が傷ついたなら死んでしまうかも
だから「愛してる」と言うときは気をつけて
もし本心からじゃなかったなら罪になるから


エイプリルフールはどう始まったのでしょうか。ネットで調べてみると「インド仏教において悪魔により心の迷いが起こされるという揶揄節」「元は春分が元日だったのでグレゴリオ暦の4月1日を嘘の新年と呼んだ」「暖かくなって魚が釣れやすい」などなど。エイプリルフールですから、起源も嘘くさい。愛の告白をするにも、明日は避けたほうが賢明なようですよ。
邦題『嘘は罪』。1936年にケイト・スミスがラジオで歌ったのが始まりで、ファッツ・ウォーラーがレコードに吹き込んで広まった。1941年にもインク・スポッツの歌で大ヒット(ナクソスでフルコーラス試聴できます)。歌いやすいからか、日本でも昔から「定番」とされ、懐メロに近い扱いになっている。



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YouTubeは、憂歌団木村充揮氏が歌う「嘘は罪」。作詞したさこ大介氏の還暦パーティです。憂歌団は、大阪のブルースバンドとして1974年から活動。1984年の「男が酒とするなら」で始まる日本語バージョンは捨てがたい(試聴)。


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この曲の面白さは、アーティストが間奏で「愛の告白」のセリフを入れるところ。そして元のメロディに戻り「ホント? 嘘じゃないの?」と確かめる感じに、歌詞が最初のニュアンスから変わるようになってます。ファッツ・ウォーラーのレコードは、発売されると同時にヒットチャート1位になり、4週間その位置をキープしました。


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まだブルーノートにデビューしていない20代のジミー・スミス。他のミュージシャンと共演した曲を集めたアルバムですが、「嘘は罪」はチャーリー・パーカーと組んでいます。オルガンを攻撃的な楽器として発見し、それまでのジャズに無い異空間を作り出している。むしろパーカーのほうが戸惑っているくらい。


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Private Brubeck RemembersDave Brubeck

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カリフォルニアで隠居生活をしているデイヴ・ブルーベック。今年で米寿の88歳。息子のクリス・ブルーベックのHPに近況が書いてあります。アルバムは、2004年に出したソロ・ピアノ集。80歳を超えてもインスピレーションが湧き出してくるなんて、ジャズとは何なのでしょうね。


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「明和電機」音楽監督ヲノサトル氏を中心とするブラックベルベッツ。手間をかけず、あえて「引き算」の発想で「魅惑のムード音楽」に取り組むクールでデラックスな楽団。って、オジサン4人が楽しそうにジャズをしてるわけですが、これが聴かせる。なにしろ、みなさんベテランですから。気が向いたときに神出鬼没のライブで活動中(試聴はBLACK VELVETS - ブラックベルベッツの世界 - 嘘は罪)。