GOOD MORNING HEARTACHE

散歩はいいよ。お天気よかったら散歩だよ。


GOOD MORNING HEARTACHE
1945(Irene Higgenbotham, Ervin Drake, Dan Fisher) Janice Sands


Good morning heartache
You old gloomy sight
Good morning heartache
Thought we said goodbye last night


おはよう、胸の痛みさん
相変わらず陰気な姿をしてるわね
おはよう、胸の痛みさん
昨日の晩、お別れしたはずなのに
あなたが消えるまで七転八倒して
朝になったらまたここにいるのね


あなたを忘れてたいのに
あなたってずっと居着いちゃって
お知り合いになったのは
あの人が去ったときだったかしら
今では毎日あなたに声を掛けてる
「おはよう、ご機嫌いかが？」て


纏わりつくのを辞めてほしいけど
なぜだか振り解くことができない
私は独りにしておいてほしいだけ
一週間が月曜の憂鬱から始まって
日曜日までずっと憂鬱なんだから


おはよう、胸の痛みさん
ごめんなさい、仲直りしましょう
おはよう、胸の痛みさん
私のこと知ってるのはあなただけ
うろつき回るのも悪くないかもね
おはよう、ここにお掛けになって


自分の「胸の痛み」に独り言を言うの図。初めはうっとうしく、その「痛み」を消そうと思っていたけれど、話し込んでみると、なんだ良い奴じゃん、私のこと心配してくれて側にいたのか、と妙に納得してしまい、最後には席まで勧め自分から背負い込んじゃってる。「痛み」が苦しいんじゃなく、「独り」が苦しいんだろうなあ。
1945年アイリーン・ヒゲンボッサムがビリー・ホリディに提供した曲。アイリーンは、ベニー・グッドマン楽団ピアニスト、テディ・ウィルソンの奥さん。これだと「テディはつれない男」疑惑が残るけど、どうなんだろう？　この曲は1946年ビリー・ホリディがレコード化し、彼女の代表曲になっている。

出すアルバムが全てグラミー賞にノミネートされるジル・スコット。トランペットはクリス・ボッチ。


Ken Burns JAZZ Collection: Billie Holiday
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starソウルフル：女性ボーカルのルーツの一つとして
starきまってるじゃん。

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ケン・バーンズのシリーズは、ベスト盤だけど音質が良い。レコードから直接落としたようなノイズも無く、クリア。懐古趣味ではなくて、純粋にジャズ・ボーカルとして聴いても、ビリー・ホリディの唄には温かさがある。もう一人の自分が、泣いている自分の横で眺めてるような、醒めた優しさがあります。


For Lady
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star黄昏のトリビュート作

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ビリー・ホリディの晩年ピアノ伴奏を務めたマル・ウォルドロン。1957年に彼がビリーに捧げたトリビュート盤。ウェブスター・ヤングはいつも脇役に徹している人ですが、トランペットを忘れてきちゃったんでしょうか。ここでは、マイルスから借りたコルネットを使ってます。それが曲調を柔らかく、物悲しいものに仕上げていて、けがの功名、彼の代表作になりました。


Wildflower
Wildflowerハンク・クロフォード

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「ミスター・ブルース」の異名を持つハンク・クロフォード。1973年に出したこのアルバムでは、持ち前のブルージーなブローを聴かせてくれます。これがストレートに切ない。しかもCTIレコードと契約したばかりのボブ・ジェームスが編曲を担当して、アレンジは斬新。のちのフュージョン・バンド「フォープレイ」のキーボード奏者ですから、ただのジャズでは終わらせない「くせもの」になってます。


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starインプレッションズがイイ

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よく分からないのがマッコイ・タイナー。コルトレーンのピアノを伴奏した彼だからこそ『リメンバリング・ジョン』のような追悼盤を出すのは分かるんですが、そこになんで「グッモーニング・ハートエイク」も入ってるんでしょう？　コルトレーンが演奏したバージョンがあるのかなあ。1995年『インフィニティ』ではピアノ・ソロで演奏しています。自分がただ好きなだけ？