CHRISTMAS WALTZ

街がクリスマスソングに満ちあふれ、足取りも踊るように軽やかになる今日この頃。ダメだ、騙されちゃダメだ。気を引き締めないと、財布の中も軽くなる・・・（泣）。

CHRISTMAS WALTZ
1954(Sammy Cahn / Jule Stryne) Berkley Square

Frosted windowpanes
Candles gleaming inside
Painted candy canes on the tree

霜に覆われた窓ガラスの中で
ロウソクが淡く瞬いている
ツリーにはお菓子のステッキ
サンタがもうすぐやってくる
ソリにいろんなものを載せて
君と僕のためにやってくる

一年のうちでこの季節だけは
世界中が恋に落ちる
耳にする歌はどれも同じこと
「メリークリスマス！
あなたの夢が叶いますように」
ただそれだけのこと

僕のこの歌も結局は同じこと
４分の３拍子で
君と君の夢のために
その同じことを祈ってるんだ

世界中が恋に落ちる。「４分の３拍子」というのはもちろん「ワルツ」のことで、恋する胸の鼓動を表しています。ドキドキ。なにしろ、世界は「君と僕」だけになっちゃう。それはありふれた、でも素敵なこと。サンタさんでさえ「君と僕」のためにプレゼントを運んでくれるんだから！
1954年、フランク・シナトラが歌うクリスマスソングとして作曲された。シナトラはサミー・カーンが好きみたいですね。この曲は「ワルツ」という縛りがあり、演奏するほうはそれをどう料理するかに自分の個性を賭けています。抜け出すもよし、とことん縛られるのもよし。

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というわけで、大御所フランク・シナトラ。

Christmas Time Is Here
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ワルツだからアレンジが難しいと思うのですが、そこは気にせずダイアン・リーヴズ。すごく変則的な拍子でジャズに仕立ててます。

Christmas Cocktail Party: Holiday Piano Spiked with Swing
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1960年代ウェストコースト・ジャズの代表選手デイヴ・マッケンナ。「３つの手のスイング」と呼ばれ、多重な音色をピアノから引き出します。囚われがない。オシャレで明るいソロ演奏が売り。

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エディ・ヒギンズの雰囲気あるワルツ。ピアノ・トリオとして理想的なクリスマス・アルバム。

Jazz to the World
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1995年ブルーノートが、お抱えのミュージシャンを集めて作ったクリスマス・アルバム。障害者オリンピックへのチャリティ企画です。「クリスマス・ワルツ」は、なんとブレッカー兄弟とスティーヴ・カーン。つまり今風のフュージョン・ギタリストに「お父さんの曲、やってみない？」と誘って、サミー・カーンの曲にチャレンジさせた。これが、ばっちり決まってます。このアレンジからすると「親父には縛られたくない」と思ってきたんだろうな（演奏者はこちら）。