CLOSE YOUR EYES - W&R : Jazzと読書の日々

時差ボケのせいか、日付が分からなくなりました。昨日は何の祝日だったのだろう？　憲法記念日？　それとも子どもの日？

CLOSE YOUR EYES
1932(Bernice Petkere) Tim & Elise

Close your eyes
Rest your head on my shoulder and sleep

目を閉じて、私の肩にもたれて、おやすみなさい
目を閉じて、私もこの目を閉じるから

目を閉じて、二人で羊を数えるふりをしましょう
目を閉じて、これは神聖な儀式なのよ

夢を見るようなダンスミュージックを流しながら
ロマンチックな気分に浸りましょう
今日は愛の祝日、愛が私たちを夢に導いてくれる

目を閉じて、私は決してあなたの側から離れない
だからほら、目を閉じてみませんか？

一見ラブ・ソングのように見えるが、ヴァースで「もう泣かないで、私のかわいい子。起きたときに子馬をたくさんあげるからね」となっているので、実は子守唄。赤ちゃんに対して、こんなロマンチックな囁きかけをしてるんですね。このメロディで背中を叩けば夢見心地。って、眠れるかなあ。というわけで、やがてはヴァースから独立してラブ・ソングに変身。
1932年イギリスのバーニス・ペトカーが作ったバラード。彼女は「木の葉の子守唄」も書いているので、子守唄メイカーなのかも知れない。イギリスでヒットし、レイ・ノーブル楽団のアル・ボウリィが持ち歌としていた。アメリカに伝わってからはドリス・デイやペギー・リーなど多くの歌手が取り上げ、ジャズのスタンダードになっている。

1930年代ポール・ホワイトマン楽団でソリストをしていたアル・ガロドロ。1913年生まれの現役。

The Everest Years
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この「ジョー・ジョーンズ」はカウント・ベイシー楽団のドラマー。ブラシの達人とされ「パパ・ジョー・ジョーンズ」とも呼ばれてます。マイルス・グループの「フィリー・ジョー・ジョーンズ」は、「パパ」より12歳年下でフィラデルフィア出身だったので「フィリー」と名乗ったそうです。で、「パパ」のほう。エベレスト・レコード時代の幻のリーダー作『Jo Jones Trio』『Vamp 'Til Ready』を１枚にまとめたもの。「クローズ・ユア・アイズ」はレイ＆トムのブライアント兄弟と組んだピアノ・トリオで、正確無比なリズムを刻みながら、ブラシで細やかな変化をつけている。レイ・ブライアントのピアノからはスイングが引き出され、軽快に踊り続けます。

The Dana Owens Album
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シンディ・ローパの「MY BABY JUST CARES FOR ME」で「私の彼は、クイーン・ラティファのスマイルなんて見ていない」と歌われてしまったクイーン・ラティファ。デビューはラッパーでも最近ジャズ・シンガー。ソウルの籠った歌声でこの子守唄を歌ってます。迫力がある。アルバム名の「ダナ・オーウェンズ」が彼女の本名。

Boss Tenor
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レイ・バレットのコンガがちゃかぽこ鳴り続けると、なんでもラテン音楽。これぞ、ダンス・ミュージック。それに合わせて踊るように、トミー・フラナガンとジーン・アモンズが互いを引き立てながら演奏を盛り上げる。アモンズのテナーは、存在感はあれど出しゃばらず、聴く者を夢見心地に誘ってくれます。子守唄、と言えるかな。

Blues on a Par
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ジョージ・ゲイブルスは、ソニー・ロリンズやデクスター・ゴードン、アート・ペッパーがピアノを任せた男。目眩を起こしそうなアドリブを展開し、それに触発されてダグ・レイニーのギターも弾けています。ダグ・レイニーにとって「クローズ・ユア・アイズ」は父親ジミー・レイニーのアルバム『Two Guitars』にあって、ジミーが演奏していない曲（共演者のケニー・バレルだけが演奏している）。「オヤジならこう解釈していただろう」というレイニー家の意地があるのだろうか。