SWEET LORRAINE
晴れれば夏空、降れば梅雨。微妙な季節だからこそ似合う歌があります。
SWEET LORRAINE
1928(Mitchell Parish / Cliff Burwell) Mikael Hageus
I'm just found joy
I'm as happy as a baby boy
これが幸せなんだって分かったよ
新品の汽車ポッポを買って貰った
ちっちゃな子どもみたいな気分さ
愛しいロレインと出会ってからは
その二つの瞳は夏の空よりも青く
誰が見たって分かってくれるはず
なぜ僕がロレインに恋をしたのか
なぜこんなに浮かれてるのかって
雨が降ったって何も困りはしない
彼女の笑顔の中に太陽があるから
考えてみてよ、彼女と相傘で歩く
ラッキーな男がこの僕なんだから
毎晩寝る前にお祈りしているんだ
誰も彼女の心を盗みませんように
ロレインと暮らす日の来ることが
ほんと、待ち遠しくてたまらない
一見無邪気なラブソング。でも実は、ロレインとはドーデ作『最後の授業』で有名なアルザス=ロレーヌ地方のこと。ストラスブールを中心とする鉄鉱の名産地で、昔からフランスとドイツの間で争奪戦が繰り広げられ、第一次大戦でも第二次大戦でも係争地帯になってきました。三角関係の代名詞。そんな危険な名前の彼女だもの、おちおち寝てもおれません。
1928年ルディ・バレ率いるコネチカット・ヤンキースのヒット曲。コネチカット・ヤンキースのピアニスト、クリフ・バーウェルが作曲した。1937年にナット・キング・コールが取り上げリバイバル・ヒットしている。まだピアニストだったコールが、酔った客にせがまれて歌ったのがこの曲。「僕はピアノがあれば幸せなんだよ」といった返歌だったのか。この歌がウケて、彼は歌手として名を挙げるようになっていく。
後ろで五月蝿いピアノはオスカー・ピーターソン、唐突に入ってくるサックスはコールマン・ホーキンス。特上の笑顔で歌うナット・キング・コール。それだけでも異色の組み合せなのに、さらに垂れ幕にある「スタンゲツ」の文字が気になります。
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