GOD REST YE MERRY GENTLEMEN
もーいーくつ寝るとー クリスマスー♪
GOD REST YE MERRY GENTLEMEN
1833(William B. Sandys) Audioscapes
God rest you merry, gentlemen
Let nothing you dismay
神は汝らに安らぎを与える
汝らの苦悩を取り除かれる
救い主イエス・キリストは
この日お生まれになられた
悪魔の力で迷いの道にいる
この我らを救わんとされて
ああ、慰めと喜びの福音よ
この慰めと喜びの知らせよ
天にいませる父なる神から
いと清き天使が舞い降りる
そして羊飼いの牧人たちに
良き知らせが持たらされる
聞けよ、ベツレヘムの地に
神の子がお生まれになった
この知らせを聞きし羊飼い
心は多き喜びに満たされぬ
草食む羊の群をそのままに
荒ぶ嵐や風をものともせず
ただ真直ぐにベツレヘムへ
神の子を見つけんと赴かん
ベツレヘムに着きし彼らは
幼子の眠れる家を尋ね歩く
やがて彼らは飼い葉桶の中
干し草を食む雄牛らの間に
見た、マリアという母親が
跪き祈り捧げる、その子を
さあ、我らの救い主の為に
歌え、この地上の者たちよ
真実なる愛と友情に包まれ
今こそ互いに抱擁を行わん
この聖なるクリスマスの日
これに勝る喜びは他に無し
いつも賛美歌で不思議に思うのは、「救われた」と言いながら「どう救われたか」に言及しないこと。この歌の主人公は「羊飼いの牧人たち」。彼らが天からの「知らせ」を聞き、その「知らせ」を確かめるためにベツレヘムを尋ね歩く。たぶん、それがそのまま「真理を尋ね迷う者」の姿なのだろう。この場合、イエスは「真理」を表す記号に過ぎないのかもしれない。
邦題「世のひと忘るな」または「ともに喜び過ごせ」。賛美歌第二編128番。歌詞自体は15世紀からあったが、16世紀の宗教改革で一度廃れたらしい。それを1833年ウィリアム・サンディスが『クリスマス聖歌古今集』で再び紹介し、人の知るところとなった。1843年チャールズ・ディケンズ『クリスマス・キャロル』の冒頭にもこの歌が出てくる(青空文庫版)。守銭奴のスクルージ老人が、精霊たちの導きで自分の過去を見、未来を見ることで生き方を考え直す話。「自分はどこに向かおうとしているのか」。それを知ることが「真理」であり、そのとき人は「迷いの道」のポジションから救われる。
作曲家の父と作詞家の母を持つ音楽一家アニー・モーゼス・バンド。6人兄弟で、年上組はみなジュリアード音楽学校の卒業生だから、エリートですね。クリスマスには、こんなふうに家族揃って賛美歌の演奏をするんでしょうか(アルバムはこちら)。
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