JUST IN TIME - W&R : Jazzと読書の日々

ダメだー。忙しくて、なかなかブログの更新が出来ません。

JUST IN TIME
1956(Betty Comden & Adolf Green / Jule Styne) Jazz Center

Just in time, I found you just in time
Before you came, my time was running low

僕は前のめりにドブに落ち、満足していた
酷い暮らしとは分かってたけど、住めば都
友人からは「何の希望もない」と呆れられ
猫に引きずられた鼠みたいになってたんだ

僕が君に出会ったのは、ちょうどそのとき
君が来る前、僕の調子は最悪続きだったよ

自分を見失って、何をやっても裏目に出て
進むにも戻るにも僕の橋はどれも全面閉鎖

でも今は君がいて、行く道が僕には見える
もう疑ったり恐れたりすることはないんだ
だって、僕は道を見つけた、愛に続く道を

良いタイミングで君が僕を見つけてくれて
生きることが素敵なことに思えてきたんだ

いやあ、ボロボロ。猫に引きずられた鼠はないだろうと思うけど、それくらいどん底。でも、そういうときだからこそ、心機一転が起こります。だってねえ、現状に満足してたら、たとえ運命の女神が鼻の先を通りかかっても気づくわけないもの。まずは何もかも捨てて・・・それで何にも気づけなかったら、最悪（笑）。
1956年ミュージカル『ベルズ・アー・リンギング』の挿入歌。チャールズ・チャップリンの息子シドニー・チャップリンが初めてブロードウェイの舞台に立った作品で、この歌は彼がジュディ・ホリデイと一緒に歌っている。1960年に映画化され、ディーン・マーティンに選手交代。主人公はやっぱりジュディ・ホリデイなので、チャップリンは降板されたのかな？

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ヴィンセント・ミネリ監督作品。1956年電話が普及し始めた時代を背景に、電話代行サービスの会社に勤める女性が主人公。顧客の一人と恋に落ちたものの、電話を通してのお付き合い。互いに相手を知らないまま行き違いが生じて・・・。なんせ、他から知った企業秘密を別のお客さんに親切にも教えちゃう彼女なので、警察に追われる身になったりして大変です。個人情報保護について考えさせられる映画（？）。

What Is There to Say?
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映画の中で「ジャスト・イン・タイム」の演奏をしているのがジェリー・マリガン。すでに1958年にこの曲に注目しています。よく分からないけど、ベース進行が斬新なのだそうな。トランペットにアート・ファーマー。適度にくすんでいて、バリトン・サックスの重みを帯びたジャズらしいアルバム。

Sound of Sonny
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それともう一人、すぐにスランプになるソニー・ロリンズ。1957年カーネギー・ホールでコンサートを行う前のアルバム。絶好調です。バリバリ吹きまくってます。なのにコンサートを開いた後、引退しちゃう。ウィリアムズバーグ橋で黙々と練習を重ね、1961年に活動開始。全くタイミングが読めません。そのくせ演奏はいつも絶好調です。

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1961年ヴィレッジ・ゲイトでのライブ。力のない、どんよりした歌声から始まって、絶妙のピアノ・パートに繋ぎ、悲痛な気持ちになる盛り上げ方をしています。やっぱりジャズ・ピアニストだと思う。ニーナ・シモン。この曲は、楽しい恋の唄ではない。「救い」がテーマの黒人霊歌として解釈してるんじゃないかな。

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曲目が『トリビュート』と重なるけれど、それもそのはず。こちらの『イン・ノルウェー』が1989年10月7日オスロでのライブ。『トリビュート』が同年10月15日ケルンでのライブ。同じヨーロッパ・ツアーでの演奏なのです。駆け足で走り出したくなるくらい軽快な「ジャスト・イン・タイム」。この曲、チャーリー・パーカーへのトリビュートということになってますが、変なんですよね。この曲が作られたのは、パーカーが亡くなってから１年後。誰と勘違いしてこうなっちゃったんだろう？