SMILE
つらいときだからこそ、微笑みを忘れずに。
SMILE
1936(John Turner & Geoffrey Parsons / Charles Chaplin) 解説ページ
微笑もう、たとえ心が痛むときも
微笑もう、胸が張り裂けそうでも
恐れや哀しみを乗り越え微笑めば
空に黒雲が垂れ込めようと大丈夫
きっと明日の朝が訪れるころには
雲間から日の光が射してくるから
微笑みながら、喜びに顔を輝かせ
悲しみの欠片なんか吹き飛ばそう
たとえ一筋涙が頬を伝うとしても
そんなときこそ笑顔を忘れないで
微笑むだけで、きっと気づくはず
人生まだ捨てたものではない、と
Dexter Calling | |
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さて、デクスター・ゴードン。1961年。他のアーティストだと物悲しく歌ったり弾いたりしてる「スマイル」。そりゃあ、逆境の中での微笑みですから、そういう解釈なんでしょうけど、それでは笑顔になれない。フィリー・ジョー・ジョーンズの五月蝿いほど猛り立つドラム。そこにデクスター・ゴードンがぐいぐい吹き続けます。途切れません。この曲が持つ、別の側面を切り出している。ギャップがあります。でもしっくり来る。陽気な曲調に潜む悲哀。微笑みに流れる涙。昨日の痛みを弔いながら、明日への一歩を踏み出す勇気が、この一曲に込められています。