EVERYTHING HAPPENS TO ME
お題の曲。研究してみました。ある不幸な男の物語。
EVERYTHING HAPPENS TO ME
1941(Tom Adair / Matt Dennis) Liz Salisbury
I make a date for golf
You can bet your life it rains
I try to give a party
And the guy upstairs complains
I guess I'll go thru life
Just catchin' colds and missin' trains
Ev'rything happens to me
ゴルフに出掛ける予定を入れたら
賭けても良い、必ず雨になるから
もしパーティの準備をすれば
上の部屋の住人に苦情を言われる
風邪を引くとか電車に遅れるのは
僕の人生ではまだマシなほう
僕には本当どんなことでも起こる
僕にやり残しなどありはしない
ハシカもおたふく風邪も経験済み
エースのカードで勝負すれば
パートナーはいつも切り札を出す
僕ってバカかもしれないなあ
飛ぶ前にちゃんと見てないんだな
僕には本当どんなことでも起こる
初めは僕も夢見ていた
君なら僕の不運を断ち切れる、と
愛の力で奇跡が起こり
絶望に終止符を打ってくれる、と
でも結局、自分を騙せはしない
自分のことばかり頭で考えていて
計画中の城を抵当に入れてたのさ
電報も打ったし電話もかけた
特別便のエアメールも出したけど
君からの返事は「さようなら」
しかも郵便料金不足のオマケ付き
今まで恋に落ちたのは一度きりで
それが君だったのに
僕には本当どんなことでも起こる
ああ、痛い。こんな痛い人、見たことありません。よくよく前世で悪いことをしたんだろうなあ。「play my ace」(奥の手を使う)はブリッジの用語。「どちらかが良い手を出すだけでいいのに、自分も味方も貴重なカードを出していた」ということ。「I've mortgaged all my castles in the air」は「捕らぬ狸の皮算用」みたいなニュアンス。どうやら、自分のことしか考えてなかった。彼女の気持ちを考えてなかった。そのことに気づいた模様。良かったじゃないですか。それを教訓に次の恋で頑張りましょう。
1941年トミー・ドーシー楽団のピアニスト、マット・デニスが作曲し、そのころ楽団専属歌手だったフランク・シナトラが歌った。探してみると、意外とインストもので取り上げているアーチストが多い。
イタリアのトランぺッター、パオロ・フレス。なかなかいい感じです。
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【追記】
"a fool who never looks before he jumps"は「転ばぬ先の杖(Look before you jump)」という諺が元ネタ。『スーパーマン・リターンズ』見てたら出てきました。