I LEFT MY HEART IN SAN FRANCISCO

海の歌ということで、これも海の歌になるのかな?


I LEFT MY HEART IN SAN FRANCISCO
1954(Douglas Cross / George Cory) Alan McPike


I left my heart in San Francisco
High on a hill, it calls to me


パリの愛らしさは幾ばくかの哀しさを含む
ローマの栄光は、今となれば過去のこと
マンハッタンでは忘れられ孤独に過ごした
さあ、船に乗り、懐かしのわが街に帰ろう


我が心はサンフランシスコにある
小さなケーブルカーが星へと昇る
高い丘の上からあの街は僕を招く
朝霧の寒さが難だが
それくらいのこと僕は気にしない


愛する人はサンフランシスコにて
風吹く青い海辺で僕を待っている
無事に帰り着くことが出来たなら
サンフランシスコよ
お前の輝く太陽で照らしておくれ


これは旅芸人なのかなあ。パリでデビュー、ローマで全盛期。しかし、ニューヨークに流れてきたら閑古鳥。やるせないなぁ。帰りなん、いざ。故郷のサンフランシスコが待っていてくれる。陶淵明の帰去来のような歌。
邦題『思い出のサンフランシスコ』。「わたくし、サザエでございます」の江利チエミのヒット曲。元は1954年クララメイ・ターナーのために書かれた曲。しかし彼女はレコード化しなかった。それを1962年、まだ無名だったトニー・ベネットが歌いヒットチャート入り。グラミー賞のレコード・オブ・ザ・イヤーになった。なのにトニーの生まれ故郷はニューヨーク。


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