DAY IN, DAY OUT - W&R : Jazzと読書の日々

日が明けるのが早くなってきてるから、起きたら「寝過ごしたか」と思ってしまいます。今のうちは良いですけど、これ、日が短くなり出したら大丈夫なのかな。

DAY IN, DAY OUT
1939(Johnny Mercer / Rube Bloom) Marty Elkins

Day in, day out
The same old hoodoo follows me about

明けても暮れても
例の悪魔が私について回る
あなたのことを思うだけで
私の心臓をドキドキさせる
そうよ、明けても暮れても
そのことばかり考えている

暮れても明けても
一日がどう始まるかなんて
あなたに言う必要ないけど
目覚めはいつもビクビクと
可能性の試算をしてしまう
あなたを見掛ける確率とか

降っても晴れても
もしあなたと遭遇したなら
私にとってその日は良い日
心臓のドキドキが高まって
それはもう大海原の唸り声
千の太鼓が一斉に鳴り響く

どう考えてみてもこれは恋
疑問の余地もありはしない
あなたもそう思いません？
そんな感じで一日が明けて
そして一日が暮れていくの

例の悪魔、大活躍です。彼は勤勉家です。「恋という悪魔」や「悪魔月」にも出てきます。これに取り憑かれると、いろいろな症状が表れます。エクソシストや陰陽師でも歯が立ちません。その上、どう見ても愛の告白なのに、客観的に自己分析して「そう思いません？」とかわしてしまうオトボケも併発しています。重症です。アーメン。
ルーブ・ブルームが作曲したスイング・ナンバー。1939年にジョニー・マーサーがベニー・グッドマン楽団のラジオ番組を担当することになり、そこで発表した曲。ビッグバンドのレパートリーとなり、ボブ・クロスビー楽団やアーティ・ショウ楽団も取り上げている。60年代にはシナトラやナット・キング・コールが再評価して、歌曲としてリバイバルしている。

活動60周年記念だそうです。1948年結成のフォー・フレッシュメン。いつまで経ってもフレッシュメン。

Horace Silver Trio, Vol. 1: Spotlight on Drums
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この曲が、スイングではなくハード・バップとして解釈された時期は早い。1952年ホレス・シルバーの初リーダー作。ピアニストのホレス・シルバー名義なのに、タイトルは「ドラムにスポットライト」。なにしろアート・ブレイキーがドラムを叩いてますから。選曲も「千のドラムを打ち鳴らす」というところでしょうか。

Cool, Calm and Collected
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1950年代後半にシカゴのMJT+3のメンバーとして活動し、60年代にはマイルスやチェット・ベイカーのサイドメンとしてアルト・サックスを吹いていたフランク・ストロジャー。活動期間は短いですが、ひたすら前進する、そのインスピレーションには澄んだ歌心が感じられます。毎日が飛ぶ矢のように過ぎていく。

Songs for Distingué Lovers
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でも、この人が歌わなかったらスタンダードにならなかったと思う。1957年ビリー・ホリディ。ベン・ウェブスターのサックスとバーニー・ケッセルのギターにサポートされて、スイングではないスイングを披露しています。熱情に浮わつく自分を、もう一人の自分が温かく見守っているかのような歌い方。

From This Moment On
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