SUMMERTIME

寝苦しい夜が続きます。でも、頑張らなきゃ（古いほうはこちら）。

SUMMERTIME
1935(DuBose Heyward / George Gershwin) Starke & Gorter

Summertime and the living is easy
Fish are jumping and the cotton is high

夏になれば暮らしはマシになるさ
魚は飛び跳ね、綿はすくすく育つ
パパは金持ちになりママはご機嫌
だからおやすみ、もう泣かないで

いつかお前も立ち上がる朝が来る
翼を広げ空を飛ぶ日が来るだろう
それまで悪いことの起こらぬよう
パパとママが側に付いてるからね

夏になったら、ますます暑くて辛い。そもそも1930年代の黒人の生活が「easy」なわけがない。この歌は子守唄。夏になれば魚も釣れて綿花も育つ。その収入で少しは潤いができるものの、金持ちにはなれない。しかし泣いている赤ん坊に心配をかけることはない。どんな過酷な生活が待っていても、子どもにはその苦しみを「今は」教えたくない。だから、おやすみ。良い夢を。
1935年オペラ『ポーギーとベス』の挿入歌。1925年にデュボース・ヘイワードが書いた小説が原作。ヘイワード自身が脚本も詩も書き、ガーシュイン兄弟に曲と手直しを依頼して仕上げられた。黒人たちの貧しい暮らしを描く。第一幕でまずこの「サマータイム」がベスの姉クララによって歌われ、クララが夫を助けるために海で溺死した後、残された赤児を抱いてベスが「サマータイム」を歌い幕を閉じる。劇の鍵となる子守唄。1959年に映画化されている。

Miles & Quincy Live at Montreux
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1991年７月。マイルスが亡くなる前にモントルーに出た最後のライブです。代表曲として「サマータイム」も吹いています。音数は少なめですが、リリカルな美しさに翳りはありません。鬼気迫るものがある。

I Remember Miles
	Shirley Horn Verve 1998-06-23 売り上げランキング : 155487 おすすめ平均 「都会の洗練」がある。 ベテラン健在 Amazonで詳しく見る by G-Tools

シャーリー・ホーンによるマイルス追悼盤。マイルスの取り上げたスタンダードを辿っています。大ベテランの風格のある歌声。ジャケットも、マイルスがシャーリー・ホーンに送ったイラストが使われています。

My Favorite Things
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コルトレーンも取り上げています。なにしろ、あのマイ・フェイバリット・シングズですから「なんで、そんなふうに吹くの？」というくらいグチャグチャのブニョブニョにアレンジしてます。異形の音楽。暑苦しい熱帯夜をさらに３倍は暑苦しくしてくれます。

How My Heart Sings!
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ビル・エヴァンスは、それとは反対に、美的な方向に軌道修正。ブルージーでありながら、垢抜けた都会の音楽に仕上げています。YouTubeに1965年イギリスでの演奏があったので、そちらをどうぞ。