GONE WITH THE WIND

寒波到来。もうバタンバタン、風が吹き荒れて家が揺れてます。寒い寒い。


GONE WITH THE WIND
1937(Herb Magidson / Allie Wurbel) Confidentials


Gone with the wind
Just like a leaf that has blown away


風に吹かれて飛んでいく
色あせた木の葉のように
私の恋も行ってしまった


過ぎ去った日の口づけは
今もこの唇に残っている
指先に届きかけた楽園よ


でも今は行ってしまった
時めく日々の幕は閉じた
心を充たした喜びと共に


炎のように愛は光り輝き
虚しい煙の夢だけを残し
風と共に吹かれていった


さすがにこう冷え込んでしまうと、恋だとかなんだとかよりも、家の中でぬくぬくしているほうが良いです。ホットカーペットも出しました。セラミック・ファンヒーターも出しました。お湯を沸かしてコーヒーを入れることにします。みなさんも風邪に気をつけて、温かくお過ごしください。
邦題『風と共に去りぬ』。1936年に発表されたマーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』に触発されてハーブ・マギドソンが書いた詩。ビビアン・リー主演の映画を思い出すが、映画の公開は1939年なのでこの歌のほうが先になる。1937年にホレス・ハイト楽団がレコーディング。映画の主題歌が「タラのテーマ」と呼ばれるのは、「風と共に去りぬ」の曲名がすでにこちらで使われていたからだろう。

アコーディオンアート・ヴァン・ダム。悲しい内容の歌だからこそ、明るくスイング。


The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery
The Incredible Jazz Guitar of Wes MontgomeryWes Montgomery

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star最高傑作にして代表作
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これに入ってたんですよね。1960年ウェス・モンゴメリーの「インクレジブル・ジャズ・ギター」。もともとライオネル・ハンプトン楽団でギターを弾いていたウェスは、花開くことなく1950年に引退。しかしキャノンボール・アダレイに口説かれ、再び音楽界に復帰したのがこのアルバムです。ただ去ったわけではない。トミー・フラナガン・トリオをバックに、ウェスが縦横無尽に独自のオクターブ奏法を駆使しています。


ラヴァリー~恋人のように~
ラヴァリー~恋人のように~カサンドラ・ウィルソン

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star素敵ななかまと大好きな唄を・・・

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やっぱり一味違うカサンドラの姐御。今年出したアルバムです。溜め息のように詩を読み上げていく歌い方で、感傷を込めないところが良い。アマゾンは日本語版CDだと試聴できるようになったみたいです。


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starウェスト・コースト・ジャズとの邂逅

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風のようにやって来て風のように去っていった男クリフォード・ブラウン。1954年単身ロサンジェルスを訪れ、当時のウェストコーストの猛者たちとセッションしています。ズート・シムズのテナーにボブ・ゴードンのバリトン、ラス・フリーマンのピアノが参加。個性ぶつかり合う素晴らしい競演をどうぞ。


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EloquenceBill Evans

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starこちらも結構素敵です
star相変わらずなジャジー瀟洒なピアノ

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1980年にビル・エヴァンスが亡くなった後に発掘された未発表音源。「風と共に去りぬ」は1973年ファンタジー・レコードに移籍した際、彼とエディ・ゴメスの二人でデュオを行った演奏です。従来のトリオ形式を超えようとする試み。ソロとも違う、ピアノの美しさが格別。


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starピアノとテナーサックスの頂点的なデュオ
star白鳥の歌が聞こえる
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肝臓癌を宣告されたスタン・ゲッツ。1991年、最後の演奏です。コペンハーゲンの同伴者をケニー・バロンに頼み、彼のピアノに合わせてサックスを吹いています。「風と共に去りぬ」は死を予感させる曲。自分ももうすぐ去っていってしまう。息も思うようには続かない。でも、そのサックスは透き通っています。そして、その温かさは人々の耳にいつまでも残りました。