ハンク・ジョーンズ氏、逝去

歴史的なジャズピアニスト、ハンク・ジョーンズ氏が5月16日逝去されました。合掌。



名演の影に必ず「彼」あり。まあ、ある世代以上にはパナソニックのCM「やるもんだ!」の人として有名なんですけどね。親日家で日本での公演も数知れず。今年も2月日本公演を終え帰国後、体調を崩して入院。そのまま帰らぬ人となりました。享年91歳。


ナウズ・ザ・タイム+1
ナウズ・ザ・タイム+1チャーリー・パーカー

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star衝撃
star天才パーカーのインプロビゼーションを堪能

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13歳からすでに音楽活動をしていた「彼」は、30代ではもうトップクラスのミュージシャンとして、1952年チャーリー・パーカーの伴奏を務めている。


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starなんだかんだで結構聴きます。
starハンク・ジョーンズ・トリオ+2って感じでしょ?
starすばらしい

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それから1958年。マイルスの「枯葉」が聴く者の心を鷲掴みにします。キャノンボールのサックスが火を噴きます。アート・ブレイキーのドラムは相変わらず熱い。この個性的な集まりのまとめ役を、買って出ているのが「彼」。クールに手綱をさばいて、この不朽の名盤を産み出しました。


アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード
アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガードザ・グレイト・ジャズ・トリオ

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star普通に良い程度 全4曲37分
star”グレ〜ト”
star本当にグレイトなジャズトリオ

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1960年代はエドサリヴァン・ショウのピアニストをしたり、マリリン・モンローがJ.F.ケネディに歌った「ハッピー・バースディ・プレジデント」の伴奏をやったりで、メジャー路線だった「彼」も、1976年から硬派のジャズに返り咲き。ロン・カーターとトニー・ウィリアムズを引き連れ「グレート・ジャズ・トリオ」の進撃開始。メンバー交代を頻繁に繰り返しながら、若手たちへの指南役を務めました。


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「彼」にとって、生きるとは音楽すること。2007年ジョー・ロバーノとのデュエット『キッズ』がグラミー賞にノミネートされます。89歳のアルバムですから「アラナイ」とか言うんでしょうか? アラウンド・ナインティ。ほんと繊細なピアノの音色で、歌心には朽ちない若さがありました。