BILLIE’S BOUNCE

成人式おめでとうございます。浮かれすぎにご注意。


BILLIE'S BOUNCE
1945(Eddie Jefferson / Charlie Parker) Jesse Green


I've overlooked so many things
Through the years, through my tears, through the years


馬鹿だったよ、何を見てたんだろうね
莫大な年月を泣きながら暮らしてきた


僕の両眼はいま開かれ、君を見つけた
別天地のイデア、全てを包む魂の故郷


ビビとひらめいた想定外のイメージに
ビックリ、自分が何者か分かったんだ


「僕と一緒にこの人生の終わるまで」
不躾な願いだけど、そう望んでたんだ


1945年チャーリー・パーカーが作曲したインスト曲。bounceはボールのバウンドのことだが「活気」という意味もある。ビリーはお調子者だったか。でもbouncerだと「用心棒」の意味があるので「ビリーの店の用心棒」かも知れない。のちにボーカリーズされ、エディ・ジェファーソンジョン・ヘンドリックス、2つのバージョンの歌詞がある。
ボーカリーズは、インスト曲に歌詞を載せること。スキャットと同じだから意味を求めても仕方ないけど、英語は脚韻で遊ぶ楽しみがあるんだよなあ。Billie's Bounceというタイトルも、Be-Bopに合わせ、B-Bという頭文字で遊んでるんだと思う。だから和訳も、バ行音で始まるように訳してみました。

ケニー・バロンとブラッド・メルドーが連弾。イタリアのペルージャで1999年ライブ。


名盤JAZZ 25選~Historical Albums of The 20th Century チャーリー・パーカー・オン・サヴォイ~マスター・テイクス
名盤JAZZ 25選~Historical Albums of The 20th Century チャーリー・パーカー・オン・サヴォイ~マスター・テイクスチャーリー・パーカー

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まだ弱冠二十歳のマイルス・デイヴィスがサポートするさぶイボ、いえサヴォイ盤。溢れ出るフレーズはさすがのチャーリー・パーカー


Moody's Mood for Love
Moody's Mood for LoveJames Moody

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二十歳のときはディジー・ガレスピーの門下生、ジェームズ・ムーディ。4年後ソロ活動を開始し、ジミー・マクヒューの「I'm in the Mood for Love」を基にインスト曲を作曲。それを気に入ったエディ・ジェファーソンが元曲の歌詞を無視して作詞。大ヒットし、意気投合した二人が、インスト曲をボーカリーズしまくった1956年アルバムです。ムーディは、パーカー亡き後のビバップを受け継ぐ者として妥協しない。サックスもフルートも、軽快なステップを踊っています。


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二十歳のとき敗戦を体験し、ソ連によって故郷ライプティッヒから追われたユタ・ヒップ。10年後の1955年、安住の地を求めニューヨークに移住し、ブルーノートに残したライブ演奏がこれです。ビリーズ・バウンスなのに、浮かれない。静かな気高さが漂っています。


Conversation
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骨形成不全症のため骨格が成長せず「二十歳まで生きることは出来ないだろう」と言われたミシェル・ペトルチアーニ。18歳のときビル・エヴァンスと出会い、二十歳のときフランスから単身渡米。以後16年の生涯をアメリカのジャズ・ピアニストとして過ごします。このアルバムは、1992年フランスに帰省したとき父トニー・ペトルチアーニと行ったセッション。ペトルチアーニのピアノは力強く、父親のギターはやさしい。「何も心配要らないよ」「ああ、そうか」。