5月の曲

そうか、去年の5月は「パックマン30周年」だったか。
ここで遊べます: http://www.google.co.jp/pacman/


MY GIRL マイ・ガール
ALL OR NOTHING AT ALL オール・オア・ナシング・アット・オール
IF YOU COULD SEE ME NOW イフ・ユー・クッド・シー・ミー・ナウ
DEVIL MAY CARE デビル・メイ・ケア


5月のスタンダードは意外と多い(2009年分はこちら)。5月1日はメイ・デイ。もともと作物の女神マイア(May)を祝う日で、彼女に今年の豊作を祈願する。それが労働者祭典へと変化し、一昔前は待遇改善を要求する集会やらデモ行進やらしてたのに、最近見掛けないなあ。こういうのは祭りなんだし、「今年も頑張るぞ」て気合い入れるためのものなんだから、やったら良いのにね。
そういうわけで、5月は「頑張るぞ」な感じ。復活祭も過ぎて春になったし、気分も明るくなってくる。暑すぎず寒すぎず、デートするにも気候が良い。告白するならこの季節。家族サービスもこの季節。「うまくいくかも」な助動詞「may」とも絡め、5月は前向きな気持ちが高まってくるんだけど。



ペン・オブ・クインシー
ペン・オブ・クインシーソニー・スティット

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そんな5月さえ苦しくなるのがジャズの骨頂。そもそも幸せな歌はスタンダードになりません。言いたくても言い出せない「シー・ミー・ナウ」。しのぶれど、色に出でにけり、わが恋は。人知れずなものだから、デモ行進も出来ない。
だから音楽がある。いろんな人が「あなた」の気持ちを歌ってくれる。パーカーという壁にぶつかり、「自分の音楽」が見つからず苦闘していたソニー・スティット。その彼も「仲間」を得て、一歩踏み出せたかも知れない。1955年、JJジョンソンやハンク・ジョーンズ、ジョー・ジョーンズ参加のクインシー・ジョーンズ楽団(ジョーンズ多過ぎ)。でも出しゃばらない。ソニー・スティットの「孤独」を引き立て、そのアルトの煌めきを際立たせています。内に秘めた想いが、5月の夜空へと放たれる。


ジャズなブログ とはいえ、5月も頑張るぞー。