RHYTHM OF THE RAIN

このまま梅雨が終わりそうだ。


RHYTHM OF THE RAIN
1962(John Claude Gummoe) The Cascades


Listen to the rhythm of the falling rain
Telling me just what a fool I've been


雨の落ちる音は僕に語りかける
お前はなんて馬鹿なヤツだ、と
放っといてくれ、泣かせてくれ
もう一人にしておいてほしいよ


大事なあの子はどこかに行った
新しいスタートを探すんだって
でも、ちっとも分かってないよ
僕の心まで持っていくなんてさ


雨よ、お願いだから教えてくれ
こんな仕打ちはフェアなのか?
これじゃ他の人を愛せやしない
僕の心はここにはないんだもの


大事なあの子はどこかに行った
新しいスタートを探すんだって
でも、ちっとも分かってないよ
僕の心まで持っていくなんてさ


雨よ、この想いを伝えてほしい
それとお日さまと君が協力して
彼女の心に日光と水を与えたら
また二人の恋が育たないかな?


雨の落ちる音は僕に語りかける
お前はなんて馬鹿なヤツだ、と


ほんと、なんて馬鹿なヤツだ。梅雨時だし、そろそろ雨の歌でも取り上げようと訳し始め、なかなか面白い歌だと思いながら、次にアルバムの検索をしてみたら、スタンダードではなかった。そりゃあそうだ。オールディーズだ。オールディーズでも雑食系の人が取り上げてそうな気もするけど、分かる範囲にはなく、しかも雨は降らず、訳だけ出来てしまったわけだ。
邦題『悲しき雨音』。1962年カスケーズが発表した曲。グループ・リーダーのジョン・グモー自身が作詞作曲した。カスケーズは、カリフォルニアの海軍に招集されたメンバーが、ビーチボーイズを意識し作ったバンド。気軽な気持ちで始めたものの、出したこの曲が全米3位になり、いろんな国の言葉で歌われ、しかも自分たちもネット上で新しいバージョンを出している(こちら)。世界規模の一発屋

日本に広めたのは、台湾から来たこの人


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フランス語バージョン。というか、原曲がシルヴィ・バルタンだと思ってた。ほとんどの曲が「悲しき〜」だもん。


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スティングが初出演した1979年映画『さらば青春の光』。イギリスの格差社会で、ずっと底辺で暮らさねばならない労働者階級の若者を描く。ザ・フーが原作も音楽も担当し、「モッズ」という生き方を知らしめた作品。ここに「悲しき雨音」が使われる。やっぱりノー・フューチャな感じが合うのかな。


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AORの人ダン・フォーゲルバーグ。都会風のアレンジで「悲しき雨音」にチャレンジしてます。癒されます。このアルバムの「懐かしき恋人の歌」の終わりで「蛍の光」がサックスで流れるのですが、それを吹いてるのはブレッカーさんだったりする。
http://www.danfogelberg.com/


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HOMEnaomi&goro

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ボサノバ・デュオのnaomi&goroさん。南青山「アイ・スタイラーズ」のため2006年に出された企画盤で、涼しげな夏の夕風を思わせる演奏。オサレ雑貨にボサノバなんてちょっと安直だけど、でもこの曲、失恋の歌なんだよなあ。それってどうなんだろ? 試聴はHome (For I + Stylers) - Various Artistsで。
http://www.naomiandgoro.jp/