HOW HIGH THE MOON

月が綺麗な円を描いている。



HOW HIGH THE MOON
1940(Nancy Hamilton / Morgan Lewis) 解説ページ


どこからだろう? 音楽が聴こえる
なんて小さく微かな調べなんだろう
どこにあるんだろう? 僕の天国は
今宵の月はとても高いところにある


もし愛に手が届かぬと言うのならば
この僕の頭上には月など無いも同然
この想いと同じように君が僕のこと
愛してくれる日が訪れないのならば


どこからだろう? 音楽が聴こえる
その音楽がある場所に君もいるはず
どこにあるんだろう? 僕の天国は
近いか遠いか、それさえ分からない


この瞬間もし君が姿を現わしたなら
この暗闇は明るい光に満ちるだろう
それまで僕の心はしんと黙っている
今宵の月はとても高いところにある


お月見団子、買いました。ふだん甘いものは控えているんですが、日本の伝統行事だから仕方ない。夏の終わりを告げる初秋の風物。空から磁力を降り注ぐお月さま。今年の夏も振り返ってみると暑かった。でもこの涼やかな月光に照らされていると、それもまた良い思い出に変わっていく。そして今度は寒い冬がやってくるんだよなあ。


だいたい、月明かりに照らされながらも「お先、真っ暗だ」とつぶやく根暗男のスタンダード。光の中にいるのに気づいていない。自分の不幸を呪うばかりに、頭上の月の存在にさえ気づかない。「高過ぎて見えない」とか言っている。でも、それでいいんです。だって「月」は片思いのメタファー。そして劇中では、ひょっこり彼女が姿を現すんだから。
レス・ポールへのオマージュとして、ジェフ・ベックが「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」をギターで奏でています。軽快な曲です。ディストネーション、掛け過ぎじゃないか。この月はギンギンに照り輝いてます。レス・ポールを真似てもジェフ・ベックジェフ・ベック