PRELUDE TO A KISS

今日はバラの花を見て、帰ってきました。


PRELUDE TO A KISS
1938(Irving Gordon &Irving Mills /Duke Ellinton) Alice Sparti


If you hear a song in blue
Like a flower crying for the dew


まるで露を求めて泣く花のような
憂鬱な歌があなたに聞こえるなら
それは僕の心が奏でるセレナーデ
口づけに恋焦がれるプレリュード


かよわく傷つきやすい哀しみから
一つの歌が生まれ湧き出してくる
それは僕の心が作ろうとしてる歌
口づけを待ちわびるプレリュード


とってもシンプルなメロディーで
なんの魅力もないし、短いけれど
あなたなら交響曲に変えてくれる
シューベルトガーシュイン風に


ああ、僕のラブソングが忍び泣く
あなたの瞳の中に優しさを捜して
僕の愛は終わることのない前奏曲
口づけを待ちわびるプレリュード


「自分」というのはちっぽけなもの。単調でつまらないメロディのようなもの。でも、そのメロディも、もう一人のメロディと出会うことができたらハーモニーになる。シンフォニーになる。だから、このちっぽけなメロディも、そうした交響曲へのプレリュード(前奏曲)。・・・でもずっとプレリュード(片思い)だと、それは辛いよなあ。
デューク・エリントンの美しいバラードナンバー。もともとは1938年、ジョニー・ホッジスのアルト・サックスを中心に7人のコンボで演奏された。その後メアリー・マクヒューのヴォーカルが加わり、歌としても楽しめるようになった。

イスラエル出身のギラッド・ヘクセルマン。涼しい顔して次々とアドリブを弾きこなしてます。
 MySpacehttp://www.myspace.com/giladhekselman


Roberta
RobertaRoberta Flack

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『Killing Me Softly With His Song』で有名なロバータ・フラックのスタンダード集。「プレリュード」を、こんな盛り上がる曲にアレンジし直しているのはさすが。


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starデュオの最高傑作,
starメセニー、アバークロンビー、ジョンスコ、フリゼールの原点
star渋いデュオ

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ギターとベース。弦楽器が2つだけなのに、豊かな世界が広がります。一人ひとりが凄いのもあるけれど、二人寄れば「シンフォニー」。「プレリュード」は、夜の静寂の中を流れていくような、厳かで敬虔な展開をしています。


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Bright MomentsRahsaan Roland Kirk

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starありがとう R.・K

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サックスの曲だからロリンズも良いけれど、ここはローランド・カークを再評価。首から何本も管楽器をぶら下げ口や鼻で吹く、大道芸人的な扱いを受けているけれど、たとえばこの「プレリュード」。ロン・バートンのピアノとのデュオで、ゆったりとした「自分のメロディ」を見つけています。


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Love Walked InSteve Kuhn

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star耽美派キューンの充実した一枚

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ピアノならキースも良いんだけど、量産型ピアニスト、スティーブ・キューン。1998年録音のこのアルバムはピアノ・トリオなんですが、2人で「シンフォニー」なら、3人だと何と言うのでしょう? ドラムのビル・ステュアートが頑張っていて、「プレリュード」がノリの良い曲になってます。