BLAME IT ON MY YOUTH

認めたくないものだな、自分自身の、若さ故の過ちというものを!


BLAME IT ON MY YOUTH
1934(Edward Heyman / Oscar Levant) No Man's Land


if I expected love when first we kissed
Blame it on my youth


初めての口づけで、愛を見つけたと思って
ごめんね、私がまだ子どもだっただけなの
あなたのために私は生きている、と思って
ごめんね、私がまだ若すぎただけだったの


3歳の子どものように何もかも信じていた
あなたほど大切なものは他にないんだ、と
私にとって世界の全てなんだ、と思ってた


あなたのことばかり考えて夜も昼も過ごし
それもきっと私の若さがいけなかったのね
食べることも寝ることもお祈りさえも忘れ
ごめんね、それもただ若さのせいだったの


あなたの本心を知って少し涙もしたけれど
あなたに恋した私の心は悪くなんかないわ
ただ恋するにはまだ私が若かっただけなの


誰の初恋も真剣。そこに命を賭けても良い、と思っている。でも相手もそう思っているとは限らない。相手が「ただの遊び」だったと知ったとき、誰を責めることができよう? 「あなた」を責めたくても、今でも愛している「あなた」を責めることは出来ない。だから「自分の何が悪かったんだろう?」と考えてしまう。答は無く、自問は堂々巡りする。色褪せて、思い出となるまで。
邦題『若気の至り』。1934年オスカー・レヴァントの作品。レヴァントは、映画『巴里のアメリカ人』ジーン・ケリーの友人役でピアノ弾きをしていた人。若い頃ジョージ・ガーシュウィンに惚れ込み、ガーシュウィンの許で作曲家の修行をした。この「若気の至り」もその頃書いたもの。でも自分の作品よりも、ピアニストとしてガーシュウィンの作品を世に広めることに一生を捧げた(『巴里のアメリカ人』がガーシュウィンの曲で固められているのも彼のせい)。「若気」を一途に貫いた人生。

バークリー音楽大学吉永達哉バンド。ドラマーの吉永達哉さんは去年の春バークリー大を卒業して、今はボストンで音楽活動しています。


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あなたの場合は、若いときも年取ってからも自分勝手ですから。でもなぜか憎めない。1989年に作られた、チェット・ベイカーが自分の半生を語り演奏するドキュメンタリー映画。彼はこの撮影の後、謎の死を遂げている(試聴はこちら)。


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病気療養中のキース。やっぱり若い頃のムリが祟ったのかなあ。少し反省しているのか、鼻歌も控えめ。


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20歳のときセロニアス・モンク・コンクールで優勝したジェーン・モンハイト。これが2枚目のアルバム。落ち着いた貫禄ある唄い方をしています。バックを固めているのがマイケル・ブレッカーリチャード・ボナ、クリスチャン・マクブライトという豪勢なメンバーなのも魅力Jane Monheit & Kenny Barron - Come Dream With Me - Blame It On My Youth


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20歳のときはジョシュア・レッドマンのグループでピアノをしていたブラッド・メルドー。24歳からソロ活動を始め、これが2枚目のアルバム。特に「若気の至り」は1999年キューブリック監督の遺作『アイズ・ワイド・シャット』に使われ、メルドーの人気をさらに高めることになりました。